歯科コラム

根管とは歯の中にある神経や血管が入っている管のことです。ではその根管はどんなときに治療を行う必要があるのでしょうか？治療内容と共に解説します。

虫歯が進行すると、歯の内部の神経までもが虫歯菌が入り込みます。すると何もしていなくてもひどい痛みに襲われたり、夜寝ることができなかったりといった症状が出てきます。その場合は歯の神経を抜いて、根管の中の菌をきれいにしてあげる必要があります。それが根管治療です。

・虫歯を削る

まずは麻酔を行って虫歯となっている部分を削ります。根管治療が必要な虫歯はかなり進行しているので深く削り、神経の入っている根管の入り口を露出させます。

 

・抜髄

器具をつかって根管内の神経を抜きます。

 

・根管の長さを測る

根管の長さを測り、それに合わせた長さの器具を使用して根管内をきれいにするための治療を始めます。

 

・洗浄・調薬

根管内を、薬をつかって消毒洗浄を行います。その後、薬を入れて仮蓋をして数日過ごします。

 

・充填

数日後、根管内がきれいになったことを確認したら根管内に詰め物を行います。細菌が入らないように緊密に詰めます。

根管治療は根管の菌をとりきるまで数回通う必要がある場合があります。神経を抜くと激しい痛みから解放され、歯医者に通うのが面倒になってしまうという方もいらっしゃいます。しかしここで治療を中断してしまうと、歯の根に膿が溜まってしまったり更なる虫歯が出来てしまったりしてまた痛みが出てきます。それだけではありません。治療期間ももっと長引き、治療にかかる費用も増えていく可能性があります。何回も通うのが嫌だなと思っても、ここでしっかり治療を行うことで長く自分の歯を持たせることができます。根管治療の一回の治療時間は比較的短いので、面倒だと思っても中断せず頑張りましょう。

根管治療を行った後は虫歯で削った部分をおぎなう必要があります。根管治療を行っている場合歯の歯が大きく削られている場合が多いので、被せ物をする必要があります。被せ物の土台となる部分も多く削られている場合は土台を作ってから被せ物の治療を行うことになります。