歯科コラム

虫歯治療をした後には詰め物や被せ物をする必要があります。

その治療を行うときに重要な点はいくつかありますが、虫歯を削った歯の土台の部分と被せ物がぴったり合うかどうかというのはとても重要です。

すきまがあればそこからまた虫歯が再発して二次う蝕となってしまう可能性があるからです。

詰め物や被せ物の種類にはいくつかあります。

レジン、銀歯、ハイブリットレジン、オールセラミック、ジルコニアセラミックそしてゴールド。このなかで一番適合が良いといわれているのはなにか。

じつはゴールドなのです。

なぜゴールドが適合が良いといわれている理由を含めてメリット解説します。

・強度に優れている

ゴールドは強度がある素材です。様々な加工が可能なので薄くのばすようなことをしても大丈夫です。そのため歯医者が歯を削る部分を少なくしても、薄く加工して被せることができるので健康な歯を少しでも多く残すことも可能です。

 

・展延性に優れている

ゴールドには展延性があります。そのため硬い中でも柔軟に形を変えていくことができます。なので、虫歯後の歯にもうまくはまっていくのです。

 

・金属アレルギーのリスクが低い

ゴールドも金属ですが、銀のように酸化して銀イオンが溶出するようなことがありません。なぜならゴールドは酸化しないからです。

そのため金属イオン溶出にようる金属アレルギーのリスクや歯ぐきの黒ずみといった心配もありません。

 

・長持ちする

ゴールドには吸水性がありません。そのためお口の中に入れていても水分による劣化がないのです。そのため虫歯後の補綴物としてお口の中に装着しても長持ちして安心です。ゴールドは20年ほどの寿命といわれていますが個人差はあります。

 

・二次う蝕になりにくい

ゴールドはエナメル質と適合度が高い材料です。なので、虫歯以外の場所を被せ物のために薄く削りそこがエナメル質部分だとしても、隙間ができにくいのです。そのため、その隙間から細菌が入り込むことによる二次う蝕になるリスクが少ないのです。

 

 

・プラークがつきにくい

ゴールドは結晶が細かい材料です。そのため表面はつるっとしていてプラークが付きにくいようになっています。

 

・歯と熱膨張率が同じ

お口の中の冷たい温かいという温度と共に歯も補綴物も少々変化しますが、その膨張率が同じことも適合が良いといわれる理由の一つです。

・見た目が目立つ

ゴールドはまさに金ということでやはり目立ちます。

良い素材とはいえ前歯をゴールドにする方は現在少なくなっています。