歯科コラム

生まれつき歯並びがいいという方は実は稀です。ほとんどの方が生まれつき不揃いな歯並びを持っており、歯科矯正を検討したことがあるのではないでしょうか。

そんな中、「歯科矯正はいつから始められるのだろう？」や「どの年齢からでも矯正は可能なのか？」といった疑問を抱えている方も少なくないはずです。

今回は、歯科矯正が可能な年齢範囲と、矯正を始める最適なタイミング、さらには歯科矯正のメリットについてご紹介します。矯正を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

歯科矯正は、基本的にどの年齢からでも開始することが可能です。逆に高齢であっても矯正治療を受けることはできるので、年齢を理由に諦める必要はありません。実際、60歳を超えてから矯正を始める方もいらっしゃいます。

歯科矯正を開始する上で重要なのは、年齢よりもむしろ歯と歯茎の健康状態です。虫歯や歯周病などの口内疾患がある場合、矯正治療を行うことは困難になります。そのため、矯正に先立ってこれらの疾患を治療し、完治させることが必須です。

矯正を希望する方は、日頃から丁寧な歯磨きや口内ケアを心がけ、虫歯や歯周病を予防しましょう。

子どもの場合、矯正治療は大きく分けて第1期治療と第2期治療の2段階に分かれます。これらの治療は対象年齢や方法が異なります。

第1期治療は、7歳から10歳までの間に行われることが一般的で、これから生える永久歯が適切な位置に定着するよう導くことを目的としています。この治療では、歯並びの基礎を作るだけでなく、指しゃぶりなどの悪習慣も同時に矯正します。

第2期治療は、永久歯がすべて生え揃った後、11歳から13歳頃、あるいはそれ以降に行われます。この治療は大人も含めた永久歯の歯列矯正を目的としており、治療期間は通常1年から3年程度です。