歯科コラム

歯並びが美しい笑顔は、人生において大きな自信となります。しかし、全ての人が生まれながらにして理想的な歯並びを持っているわけではありません。部分矯正は、気になる歯の部分だけに焦点を当て、短期間で効果を実感できる治療法です。今回は部分矯正のメリットと注意点について詳しく解説します

・美しさと機能性を手軽に

歯並びのちょっとした悩みを解消するための部分矯正は、特定の歯のみ歯を動かす治療法です。出っ歯やすきっ歯など、主に前歯の歯並びに対応していますが、それに限らず、部分的な噛み合わせの調整にも有効な矯正治療です。

・短期間で結果を実感

全体矯正と比較して、部分矯正は治療期間が短く、費用も抑えられるため、手軽に始められます。全体矯正に抵抗がある方や、必要がない方にとっても、部分矯正は魅力的な選択肢となります。

・歯並びが全体的には良いけれど、一部分の歯並びが気になる場合

・前歯のわずかな凹凸や隙間が気になる場合

・過去に矯正治療を受けたが、後戻りしてしまった場合

・補綴治療前に、部分的に歯を動かす必要がある場合

部分矯正は、正しく治療を行えば、歯並びや噛み合わせの改善が期待できます。歯並びが悪いと、虫歯や歯周病のリスクが高まりますが、部分矯正によってこれらのリスクを減らすことができます。また、補綴治療の前に部分矯正を行うことで、より良い結果を得ることが可能です。

部分矯正に年齢制限はありません。歯周組織が健康であれば、どなたでも治療を受けることができます。女性に多い前歯のガタツキも、部分矯正で改善することが可能です。

・歯を少しだけ削る可能性

 矯正に必要なスペースを確保するために、歯を少しやする程度の調整が必要になる場合があります。

・噛み合わせの調整は難しい

主に前歯を対象とするため、全体的な噛み合わせのバランスを整えることが難しくなります。

・仕上がりの質

全体矯正に比べて、部分矯正では理想的な仕上がりに達しづらい可能性があります。

部分矯正とセラミック矯正は、治療法が異なります。部分矯正は歯を動かして整えるのに対し、セラミック矯正は被せ物で見た目を整えます。セラミック矯正は治療期間が短いメリットがありますが、歯を削る必要があり、歯へのダメージが大きいデメリットもあります。将来を見据えて、どちらの治療法を選ぶか慎重に決めましょう。